毎年冬になると猛威を振るう「インフルエンザ」。
ただの風邪と混同されがちですが、インフルエンザは重症化のリスクがある感染症です。
本記事では、内科専門医の立場から「インフルエンザの症状」「検査方法」「治療法」についてわかりやすく解説します。
「熱があるけど、病院に行くべき?」「検査で何がわかるの?」「治療薬って必要?」など、
受診のタイミングや治療の判断に迷われている方は、ぜひ参考にしてください。
インフルエンザとは?
インフルエンザは、「インフルエンザウイルス」による急性呼吸器感染症です。
主にA型・B型の2種類があり、毎年11月~3月にかけて流行します。
高齢者や基礎疾患を持つ方、乳幼児では重症化しやすく、肺炎や脳症を起こすこともあります。
インフルエンザの症状
主な症状
- 強い全身倦怠感
- 筋肉痛・関節痛
- 頭痛
- のどの痛み、咳
- 鼻水・鼻づまり
- 胃腸症状
インフルエンザの検査
インフルエンザの診断には、迅速抗原検査(インフルエンザキット)が広く用いられています。
主な検査方法
<迅速抗原検査>
- 10~15分程度
- 鼻やのどの粘膜から採取した検体で、A型・B型のウイルスを判別
<PCR検査>
- 迅速抗原検査より高精度です
- 保険適用や実施施設が限られることも
検査のタイミングに注意!
発熱してから12時間以内だと検出率が下がる可能性があります。
重症感がある場合はすぐに受診を。
インフルエンザの治療
治療は、基礎疾患や重症度によって、抗インフルエンザ薬を検討します。
- タミフル(内服)
- リレンザ、イナビル(吸入)
- ゾフルーザ(1回服用)
これらは発症後48時間以内に使うと効果的です。
対症療法も大切
- 解熱剤(※インフルエンザではアセトアミノフェンが推奨)
- 水分補給、安静
- 咳やのどの痛みに対する薬
受診の目安と注意点
次のような症状がある場合は、早めの受診をおすすめします。
受診の目安
- 発熱がある
- 関節痛や全身のだるさが強い
- 家族や職場・学校にインフルエンザ患者がいる
- 高齢者、妊婦、乳幼児、基礎疾患をお持ちの方
自宅で様子を見る際の注意点
- 高熱が続く場合や、呼吸が苦しい場合はすぐに再受診が必要
- 感染を広げないように、自宅療養が必要
予防のためにできること
インフルエンザの予防接種
毎年秋~初冬にインフルエンザワクチンの接種が推奨されます。
特に以下の方は接種を強くおすすめします:
- 65歳以上の高齢者
- 基礎疾患をお持ちの方
- 妊婦
- 医療・福祉従事者
感染予防の基本
- マスクの着用
- こまめな手洗い・手指消毒
- 人混みを避ける
- 十分な休養と栄養
まとめ
インフルエンザは、早期診断と早期治療が重症化を防ぐカギです。
発熱や倦怠感などの症状が現れたら、自己判断せず、内科を受診しましょう。
当院では、インフルエンザの迅速検査・治療に対応しております。
「もしかしてインフルエンザかも?」と感じたら、お気軽にご相談ください。