性感染症は、早期発見・早期治療が重要です。
受診しやすいようにプライバシーに配慮した診療を行っております。
不安やお悩みがありましたら一人で抱え込まず、まずはご相談ください。

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保険診療と自費診療

通常検査と即日検査

検査セット

性感染症は複数同時に感染していることがあります。
自費診療の場合、検査セットで一度に複数の検査をまとめて行うことで、個別に検査するよりも費用を抑えることができます。

HIV予防薬（PrEP、PEP） ※現在準備中です

PrEP（曝露前予防内服）とPEP（曝露後予防内服）のための検査、処方を行っております。
価格を抑えたジェネリック医薬品も取り扱っておりますので、お気軽にご相談ください。

PrEP（曝露前予防内服）

PrEPとは、HIV感染の可能性のある性行為の前と後に、予防薬を内服することで、感染のリスクを大きく減らす方法のことです。

PrEPが推奨される方

• HIV感染の有無がわからないパートナーがいる
• 不特定多数のパートナーがいる
• コンドームをしないことがある
• 治療を受けていないHIV陽性のパートナーがいる
• 性風俗関係のお仕事をしている
• 薬物を使用した性行為の経験がある など

PrEP（曝露前予防内服）にはふたつの方法があります。

1 デイリーPrEP

毎日1錠を同じ時間に内服します。
性交渉がある1週間前から内服を開始し、中止する時は最後の性交渉から1週間内服して中止します。

99％以上の予防効果があり、安全性が確立された方法です。

2　オンデマンドPrEP

①性行為の24時間~2時間前に2錠、
②最初の内服から24時間後に1錠、
③さらに最初の内服から48時間後(2回目の24時間後)に1錠を内服し(2-1-1)、終了する方法です

予防効果は86％と報告されています。
性行為の予定が決まっていて事前に内服が可能な方、性行為の頻度があまり多くない方、経済的な負担の軽減をしたい方は、PrEPのオプションとして検討することができます。

PrEPの副作用

• 内服開始後、頭痛、吐き気、下痢などみられることがあります。これらの多くは内服を継続しても、自然に改善することがほとんどです。
• 熱や風邪のような症状（インフルエンザ様症状）があった場合、副作用ではなく、PrEP開始前や直後のHIV感染の可能性もありますので、お早めにご相談ください。
• まれに腎機能に影響がみられる場合があるため、定期的な血液検査の確認が必要です。

PrEP開始時・開始後の検査

PrEP開始時、HIV、B型肝炎、他の性感染症の検査、腎機能の評価などを受けることが必要です。
またPrEP開始1ヶ月後にHIV検査を行い、3ヶ月に一度の定期的な検査を行います。適切な検査を行わずにPrEPを行うと、HIVの耐性化やB型肝炎の悪化などのリスクなどがあります。

当院では、PrEPの処方だけでなく、ガイドラインに則ったPrEPの開始・継続のために必要な検査を行っております。

詳細はこちらをご参照ください

処方例

• 初回：血液検査（HIV、梅毒、B型肝炎、腎機能）、他の性感染症検査（淋菌、クラミジア）の確認後、問題なければ、1ヶ月分（30日分)の薬を処方
• 1ヶ月後：血液検査（HIV 、腎機能）で問題なければ、3ヶ月分（90日分）の薬を処方
• 以降3ヶ月ごと：血液検査（HIV、梅毒、B型肝炎、腎機能）、他の性感染症検査（淋菌、クラミジア）の確認後、問題なければ、3ヶ月分（90日分）の薬を処方

PrEP処方薬・検査セット

PrEP処方薬

PEP（曝露後予防内服）

PEPとは、HIV感染の可能性のある性行為の後72時間以内に、予防薬を内服することで感染のリスク大きく減らす方法のことです。

PEPの対象となる方

• HIVに感染している人（その可能性がある人）と性行為をした
• コンドームをせずに性行為をした
• 医療従事者で針刺し事故をした など

※性行為の相手がHIV陰性と判明している場合は対象となりません

PEPの副作用

• 服用開始後、頭痛、吐き気、下痢、倦怠感などみられることがあります。
• まれに腎機能や肝機能が悪化する場合があるため、血液検査の確認が必要です。

PEPの方法

リスク行為の後72時間以内（できるだけ早い方がよい）に、抗HIV薬を1日1回28日間内服します。
内服開始前、開始1ヶ月後、3ヶ月後にHIV、梅毒、B型肝炎、C型肝炎、腎機能、肝機能検査などの検査を行います。

当院では、ガイドラインに則った処方を行なっております。

検査項目	受診時（0週）	4~6週後	3ヶ月後
HIV	○	○	○
B型肝炎、C型肝炎、梅毒、淋菌・クラミジア PCR	○		○
腎機能、肝機能	○	○

HIV
受診時（0週）	○
4～6週後	○
3ヶ月後	○
B型肝炎、C型肝炎、梅毒、淋菌・クラミジア PCR
受診時（0週）	○
4～6週後
3ヶ月後	○
腎機能、肝機能
受診時（0週）	○
4～6週後	○
3ヶ月後

PEP処方薬・検査セット

PEP処方薬

PEP検査セット

ドキシペップ（Doxy-PEP）

性行為の後72時間以内にドキシサイクリンという抗菌薬を服用することで、梅毒、クラミジア、淋菌の感染リスクを軽減する方法です。

感染予防効果

• 梅毒：70-90%程度
• クラミジア：70-90%程度
• 淋菌：50-60%程度

ドキシペップの対象となる方

• 梅毒、クラミジア、淋菌になったことがある
• 不特定多数のパートナーがいる
• 性風俗関係のお仕事をしている
• HIVの予防薬を検討している など

ドキシペップの方法

• 1. 淋菌・クラミジアの検査と梅毒の検査を行います。
• 2. ドキシサイクリン2錠（200mg）を性行為の後できるだけ早く（遅くとも72時間以内に）1回内服します。
• 3. 性感染症（梅毒、淋菌、クラミジア）の検査を定期的（1〜3か月ごと）に受けます。

ドキシペップの副作用、注意事項

• 吐き気、嘔吐、下痢、光線過敏症などが起きる場合があります。
• 妊娠を予定している方、妊娠中、授乳中の方は、利用できません。
• すでに梅毒、クラミジア、淋菌に感染している方が、気づかずドキシペップを行うと、抗菌薬が効かない菌が出現する可能性があります。
• ドキシペップで100％予防できるわけではないので、ドキシペップ後に排尿時の痛みや違和感などの症状があれば、受診してください。
• 感染していても症状が出ないこともあるので、定期的（1〜3か月ごと）に検査を受ける必要があります。

ドキシペップ処方薬・検査セット

ドキシペップ処方薬

ドキシペップ検査セット