性器マイコプラズマ・ウレアプラズマ感染症
マイコプラズマ・ジェニタリウム(Mycoplasma genitalium)、マイコプラズマ・ホミニス(Mycoplasma hominis)、ウレアプラズマ・ウレアリティカム(Ureaplasma urealyticum)、ウレアプラズマ・パルヴム(Ureaplasma parvum)の4菌種が主な原因菌として知られています。
無症状の場合も多いですが、尿道炎や子宮頸管炎などを起こすことがあります。
また菌が抗菌薬に耐性があることがあり、治療が失敗したり、再発することがあります。
症状
男性では、尿道炎が一般的で、排尿時の痛み、尿道からの分泌物などが見られることがあります。
精巣上体炎や前立腺炎を引き起こすこともあります。
女性では、子宮頸管炎や骨盤内炎症症候群の原因となることがあり、帯下の増加、不正出血、性交痛、下腹部の痛み、発熱などの症状が見られます。
無症状のことも多く、その場合は気付かぬうちに感染を広げる可能性があります。
原因
マイコプラズマ・ジェニタリウム(Mycoplasma genitalium)、マイコプラズマ・ホミニス(Mycoplasma hominis)、ウレアプラズマ・ウレアリティカム(Ureaplasma urealyticum)、ウレアプラズマ・パルヴム(Ureaplasma parvum)の4菌種が主要な原因菌です。
これらの菌は性行為により感染し、コンドームの不適切な使用や複数の性的パートナーを持つことが感染リスクを増加させます。
検査
PCR法による遺伝子検査が行われます。
この検査では、尿や膣の拭い液から細菌のDNAを検出します。
治療
アジスロマイシンやドキシサイクリン、モキシサイクリンの内服薬で治療します。
菌種により薬剤感受性や治療失敗率が異なるため、治療薬の選択には注意が必要です。
パートナーと互いに感染を繰り返す可能性があるため、性的パートナーも検査と治療を受けることが重要です。